計算式を覚えて難なく正解に辿りつきましょう。
1.実行アクセス時間とは何か?
実効アクセス時間(平均アクセス時間)=CPUが目的のデータを取得できるまでの平均時間。
CPUは処理する際に必要なデータを取得するため、最初に欲しいデータがキャッシュメモリにあるかどうか検索します。
検索できた場合はキャッシュメモリからデータを取り出す。
無かった場合は次に主記憶へアクセスして、目的のデータを取り出す。
2.計算式
実効アクセス時間 =
(キャッシュメモリのアクセス時間・ヒット率)+(主記憶のアクセス時間・(1-ヒット率)
このままでは覚えにくいので、少し工夫(簡略化)しましょう。
主記憶のアクセス時間 ⇒ MM時間
ヒット率 ⇒ HR
こうしておいて、
実行アクセス時間=CM時間×HR+MM時間×(1−HR)
と簡略化します。
3.簡略化計算式で実際に計算
問題
キャッシュメモリのアクセス時間が20ナノ秒 ⇒ CM=20ナノ秒
ヒット率が70% ⇒ HR=70%
<簡略化式>
実行アクセス時間=CM時間×HR+MM時間×(1−HR) なので
各数値を代入し
実行アクセス時間=(20ナノ秒×70%)+<80ナノ秒×(1-70%)
となります。
簡略化式が記憶できたか確認します。
同様の問題を複数回時、正解が得られれば確認完了です。
お試しください。