ネットワーク伝送に関する問題である。
この類の計算問題は情報処理技術者試験に出題されます。
【問題】
伝送路のビット誤り率が10%。
送信側は元データの各ビットを3回連続して送信する。
受信側は多数決をとって復元処理を行う。
復元される「ビット誤り率」を計算してみてください。
伝送路のビットが正しい率は「1−ビット誤り率10%=0.9」。
先ず3回送信した場合の正誤表は次の通りです。
パターン1:正・正・正
パターン2:正・正・誤
パターン3:正・誤・誤
パターン4:誤・誤・誤
この表より
パターン1は3回とも正しいので
0.9×0.9×0.9=0.729
パターン2は2回正しく1回誤り
0.9×0.9×0.1=0.081
0.081×3通り=0.273
パターン3は1回正しく2回誤り
0.9×0.1×0.1=0.009
0.009×3通り=0.027
パターン4は3回とも誤り
0.1×0.1×0.1=0.001
問題は、多数決をとって復元を行うとあり、ビット誤り率はいくらかということですので、パターン3とパターン4が誤り回数が多いのでそれぞれの計算結果を合計します。
パターン3(0.027)+パターン4(0.001)=0.028
よって答えは「0.028」となります。